12月の見どころ
 12月9日(日)
指ヶ浜ビーチ
水温 12,5℃
 天気:曇り 女川町の沿岸部でも2〜3cmの積雪を観測し、真冬日の寒い1日となったが、風もなく海はべた凪で透明度は、5m前後とまずまずのコンディション。今日の狙いは、アイナメ抱卵とハッチアウトの観察。水深は4m前後と浅いが、5カ所ほどの抱卵を観察し、ハッチアウトも始まっている卵魂もある。今月末まで観察できそうだ。また、抱卵しているオスの隙を見て、別のアイナメ数匹が卵魂を狙って食べる様子を観察、撮影した。(卵魂写真@ A B) その他、御前川のシロザケの遡上がピークを迎え30匹ほど観察。 
   
12月12日(水)
指ヶ浜調査
水温12,8℃
天気:晴れ 今日は、指が浜沖合から沿岸部までの磯焼けに伴う海藻類の分布や生長の潜水調査。沖合の岩礁帯では、アラメの生長と多くの幼葉の発芽が観察された。また、マコンブ群やアカモクの生長も確認し、、豊かな海が形成されていた。しかし、浅場の岩礁帯や転石帯の海藻類は小型海藻のみで磯焼け状態が続いている。一方、湾内はアマモやマメタワラ類が多いが、マコンブやワカメの幼葉なども分布していた。
  その他、アイナメの抱卵体長30cmのヒガンフグなど 
   
 12月15日(土)
竹浦
水温 12.5℃
 天気:小雨 今日は、風も弱く凪の良いコンディション。1本目は弁天島周辺、水深18m付近の砂泥底をクサウオ探索したが、フサギンポのみ。岩礁帯では、クチバシカジカの幼魚1個体やアイナメの抱卵が5カ所程、また、40cm位の産卵を終えた大きなケムシカジカのメスがいた。2本目は、アコ島、透明度は若干悪く4〜5m程度。クチバシカジカは、幼魚1個体とアリエルチームが巣床を確定した大きなオスを発見、産卵・抱卵が楽しみだ。ダンゴウオもピンク系が2個体のみでお目当ての赤ダンゴは観察できなかった。一方、季節来遊漁のスズメダイやハコフグの幼魚もまだ元気で生息していた。
   
 12月22日(土)
竹浦(アコ島)
水温 11.0℃
 天気は雨模様だが、風もなく海はべた凪で透明度も10m近くある。先週末、巣床を決めたクチバシカジカのオスは定位置にいたが、別のオスも近くにいて、少し離れた場所にお腹をやや大きなメス一個体が産卵を待っていた。今年は水温が高く推移した為か、産卵が遅れそうだが、どっちのオスを選ぶのかが今後の楽しみだ。また、ダンゴウオも赤とピンク系など5個体と多く観察できた。その他、40cmのババガレイ(なめた)とフサギンポ、クロソイ、エゾイソアイナメ、マンリョウウミウシが5〜6個体集合していた。
   
12月23日(日)
指ヶ浜
水温 10.5℃
 
 天気:晴れ 今日はアリエルチームと指ヶ浜の養殖施設(マボヤ・ホタテ・ギンザケなど)に影響する障害物の有無についてのボランティア調査ダイビング。終了後、「ホヤ敷き根」にファンダイブ。水深17mから10m以上鋭く立上る岩を中心の岩礁帯は天然のマボヤで覆い尽くされているが、ここにも純白のマボヤがあった。その他、ダンゴウオウミウシ類が多い。
おながわ海中漫歩
水中カメラマン
「ちょっと海へ」
今月の水温変化は、上旬で18℃だが下旬には14℃まで下がる。水温の低下と共に三陸沿岸の生きものたちは繁殖期を迎える。しかし、季節来遊漁たちには、この水温に対応できず今月で姿を消す。アイナメの抱卵、クチバシカジカの産卵床の確定、フサギンポも産卵床を決める楽しみの多い季節でもある。また、クサウオやマトウダイなど深場からやってくることも多い。
渡辺信次の
2013年 1月の見どころ
 新年を迎えると、女川湾の水温は10℃を下回るようになる。この水温になると女川湾の生きものたちの繁殖期のピークを迎える。クチバシカジカの抱卵、フサギンポの抱卵、ギスカジカの抱卵などと共に、マボヤの産卵期も迎える。また、アイナメの子育ても終盤を迎えるが、ダンゴウオが多く観察できるカメラ派ダイバーには見逃せない季節でもある。絶対
 1月6日(日)
竹浦
水温10℃
 今年の初潜りは、仙台のアリエルさんと石巻のハイブリッジさんと共に女川町竹浦のクチバシカジカの抱卵の調査だ。天気は晴れたが、北西の季節風が強くアコ島周辺は波が高く、船上でのセッティングが大変だ。しかし、水中は穏やかで透明度も8mとよい。お目当てのクチバシカジカの成魚は、どこへ行ったのか姿が見えなかったが、産卵床を決めたフサギンポが2個体とダンゴウオが7個体観察できた。また、マボヤの放精・放卵も観察できたが、本格的な産卵は、次の大潮の時がピークとなる。
   
 1月13日(日)
 指ヶ浜  
水温9℃
 天気:晴れ 今日は仙台のアリエルさんと合同で指ヶ浜「ホヤ敷き根」でのダイビング。風もなくベタ凪だが、透明度は4〜5mとイマイチ。今日のお目当ては、マボヤの産卵(特に白いホヤ)の撮影だが残念ながら終了したようだ。しかし、フサギンポの抱卵(産卵して1週間内の卵)の発見で2月中旬のハッチアウトまで楽しめる。また、久々の青いシロホクヨウウミウシダンゴウオなど撮影した。
   
   
   
   
   
   
   
 今月の女川湾の水温は、上旬で13℃、年末には10℃まで下がる。寒流系の女川湾の生きものたちは、繁殖期のピークを迎え、見どころは多い。クチバシカジカは、求愛から抱卵へ、アイナメは、抱卵からハッチアウトへ、そして、マボヤの放精・放卵の時期でもある。また、ダイバーに人気者のダンゴウオも数多く観察されるようになる。
 11月1日(木)
  水温15℃
早朝6時よりTBC東北放送番組取材。長面湾でのハゼ漁の水中撮影。
透明度50pと悪い中、多くのマハゼとアイナメの卵魂などを撮影。
 11月3日(土)  天気:晴れ 西よりの季節風が強く女川町竹浦のダイビングポイントは中止。
「おながわ海中漫歩」のビデオ編集中 (東北電力図画コンクール表彰式用)
 11月11日(日)
 竹浦(アコ島)
  水温16℃
天気:曇り 先週からのうねりが残って、海は悪い状態が続き、透明度は1〜2m程度。しかし、マクロの生きものたちの観察には、ほとんど問題がない。
今日は、クチバシカジカ(2個体)と
ハコフグの幼魚(2個体)、ダンゴウオの幼ピンクの2個体)、ピンストライプのスナビクニンフサギンポなど多数観察できた。
11月23日(金)
 竹浦(アコ島)
  水温15℃
 天候:曇り 心配された雨もなく透明度も7〜8mと1ヶ月ぶりに回復した。
クチバシカジカは幼魚2個体しか確認できなかったが、ダンゴウオの若魚は、
は定位置に、ピンクは5個体ほど観察できた。また、フサギンポも別の2個体と水温が下がって多く観察されるようになってきた。一方、季節来遊魚たち(ソラスズメダイ、スズメダイ、ハコフグの幼魚)もまだ健在だが、あと1週間位で姿を消す。その他、マボヤの群生アミメハギサクラミノウミウシなど観察。
 
 12月1日(土) 第11回東北電力図画コンクールの表彰式がJAいしのまき(大会議室)で行われ、34名の入賞者とご家族など多数参加して頂き、表彰状の伝達と「おながわ海中漫歩」の映像を上映しながらのトークショーを開催してきました。
映像は、震災前の「生きものたちの四季を追って」と震災後の「震災から復興へ」の2本で、女川湾の生きものたちを紹介してきました。
   
   
            
   
   
   
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